お客様各位
平素より格別のご高配を賜り誠に感謝申し上げます。
河太郎呼子店は下記の通り臨時休業とさせていただきます。
5月7日(金) 臨時休業
お客様にはご不便をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。
河太郎自慢の鮮度バツグンのイカの活造りを、最高に美味しく召し上がっていただく方法をお伝えします。
はじめはイカの切り身に塩をちょっと付けて召し上がってみてください。塩は福岡・糸島のこだわりの塩「またいちの塩」を使用しています。海水から昔ながらの製法でつくられた塩の味がイカの甘みを最大限に引き出します。
つぎに塩の上にレモンを絞ったレモン塩をお試しください。レモンの酸味でさっぱりとした風味が広がり、イカの甘味も一層引き立つ河太郎独自の食べ方です。なお、レモンはイカに直接かけずに塩にかけて頂く方が美味しく召し上がれます。
そして最後にお好みでワサビをつけて醤油でお召し上がりください。イカに最適なコクと甘みのある九州醤油を厳選してご提供しています。
「後づくり」は、イカ活造りの大きな楽しみです。刺身の後にのこるゲソやミミを、天ぷら、全刺(刺身)、塩焼き、カニ味噌焼きのそれぞれの調理法で召し上がって頂けます。後づくりも活造りの料金に含まれております(一部追加料金)。
はじめての方は間違いなく「天ぷら」がオススメです。イカ活造りを注文されたお客様の約8割が選ばれる後づくりが天ぷらです。最高に鮮度のいいイカを、ベストな衣と火加減で提供します。
サクサク・アツアツの衣を一口かじると、プリプリのイカがお口の中ではじけます。あおさ海苔入りのごま塩と、天だし、2つの味付けで楽しんでください。美味しい天ぷらの秘密は、新鮮なイカをすばやく下処理し熟練の職人が揚げているからです。
「塩焼き」はお酒、特に日本酒がお好きな方にはピッタリです。
上級者に人気なのは、ゲソやミミなど身以外の部分もすべて細かく刻んでお刺身にする後づくり方法です。イカの全部を刺身にするので「全刺」(ぜんさし)と呼んだりします。部位ごとの食感や甘みの変化が楽しめるのが特徴で、コリコリしたミミの食感や、胴体部分のトロ~リとした甘みがクセになります。大きいサイズのイカでも、全刺ならぺろりと召し上がることができちゃいます。
河太郎博多駅店限定のオススメの食べ方は、「カニ味噌焼き」です。。細かく刻んだイカのゲソやミミに、かに味噌を入れた自家製マヨネーズときのこ(エリンギ、しめじ、えのき)を合わせて香ばしく炒めます。仕上げにたっぷりのネギをふりかけたら完成。イカの旨味が最大に引き出され日本酒、焼酎、白ワインによく合います。
あなたのお好みの食べ方をお店でぜひ発見してください。
透き通るような切り身になってもゲソやミミがまだ動いている、極めて活きの良いイカの活き造りはどのようにつくられるのか。元祖河太郎のイカの活造りのつくり方をご紹介します。
イカの種類や店舗によって調理手順が異なる場合があります。
イカ1杯を活造りにする所要時間は1分以内。河太郎のなかで最も来客数が多い呼子店では、3人がまな板の前に立って分担して調理することで30秒というスピードで調理できます。
河太郎の各店には、店内に海水をなみなみと湛える大きな「いけす」(生け簀)があり、イカが悠々と泳ぐ光景を見ながらお食事を楽しんでいただけます。いけすの中でしっかりとイカを管理することが、美味しいイカ活造りの秘訣です。さっそく河太郎店内でのイカの管理についてお話しましょう。
イカはトラックの荷台に水槽をとりつけた活魚車(かつぎょしゃ)で運びます。活魚車の水槽に海水を満たし、漁船や漁港のいけすからイカを生きたままカゴですくって運び入れます。運搬中は水槽の中に空気を送り続けて酸欠を防止し、できるかぎりストレスを与えないよう慎重に運転します。
いけすの管理の秘訣は、できる限りイカが採れた海の環境を再現することです。水温は季節によって設定をおよそ15〜17℃の間に調整します。ちょうどサウナの水風呂くらいの水温ですね。かなり冷たいことが想像いただけると思います。
いけすの海水は紫外線殺菌・ろ過した活性海水を使用(中洲本店・博多駅店)し、店内のろ過装置を通して常時循環させています。海水循環ポンプの向きや水量を調整して海水の流れをつくることが重要です。流れがあることでイカが一定方向に向きを揃えて泳ぐようになります。
泳がせるイカの量にも注意を払います。水質がわるくなると、死にやすくなります。どれくらいのイカを泳がせられるかは、水槽の大きさ、イカの種類や状態、漁の仕方、漁港からの運搬距離などによって変わってくるので熟練の判断が必要になります。
いけすの水中では、細かい空気の泡を吐き出す(エアレーション)装置を24時間作動させています。そのため普段はいけすの水面が泡立ち泳ぐイカの姿が見えにくいですが、調理のためイカをすくう時にはエアレーションを止めるので、その瞬間はイカが綺麗に見えるチャンスです。
お店ですぐ提供される分だけをほぼ毎日仕入れているため、エサを与えることはありません。イカは小魚やエビ、時には共食いもする獰猛な生き物です。なので店内でもイカのいけすと、その他活魚のいけすは分けて管理しています。
海で獲られて港から生きたまま運ばれ、店内のいけすの中で泳ぐイカはどれくらい生きるのでしょうか。イカの種類や時期、漁の方法にもよりますが最大で4〜5日は元気よく泳ぎ続けます。
イカは熱に非常に弱く、人間の手の温度もイカにとってはヤケドするくらい熱いものです。なので、素手でさわるのは極力少なく、イカをさばくその瞬間だけが理想です。イカを漁船や活魚車から移動させるときは、カゴや網で丁寧に扱うことを徹底しています。
美味しいイカはどこで、どのように獲られているのか?あまり語られることのないイカ漁の実態についてお話します。
まず第一に、イカは回遊性の生き物で、成長にともない海流に乗って移動する生き物であること、そして繁殖時期や寿命も種類によって異なることを理解する必要があります。そのためイカの漁場や獲れるイカの種類は季節によって変化します。
イカ活造り発祥の地として知られる呼子(佐賀県唐津市)は、かつて捕鯨の街として大いに栄えた、水産資源に恵まれた漁港です。河太郎も呼子で獲れるイカ(主にヤリイカ)を活造りにするところからスタートしました。現在、河太郎では呼子を中心に季節変化するイカの生息域を追いかけて北部九州各地の漁港に出向き、自社活魚車による直接仕入れを行っています。
昼夜を問わず操業する漁船に対応するため、24時間体制で各漁港の漁師と連絡を取り合い、とれたてのイカをできる限り迅速に仕入れられるよう努めています。
イカの獲り方には大きく、イカ釣り漁と定置網漁があります。それぞれ漁場やイカの種類にあわせて使い分けられています。
イカ釣り漁は、10t〜20tくらいの小・中型の漁船にたくさんの集魚灯をとりつけた「イカ釣り船」で行います。1本の釣り糸にたくさんのイカ針(疑似餌)をつけて海中に投入し、手やローラーで引き上げながらイカを漁獲します。
網を使わないためイカ同士が擦れることがなく、活きが良く身の綺麗なイカがとれやすい方法です。イカを海中から引き上げる途中で、イカを捕食する魚(フグ・タイ・ヒラメ・ブリ・アラ等)にかじられたり、丸呑みされたりする悩みもあります。
夜は集漁灯を点灯させ、光に集まるイカを獲ります。この集魚灯が非常に強く明るい光を発するので、夜に浜辺から沖を見ると水平線に点々と明かりが連なり幻想的な「漁火(いさりび)」の光景が見られます。早朝に出港して昼には漁を終える昼漁を行う場合もあります。夜漁と昼漁は、季節によって移動するイカ生息域にあわせて切り替えられます。
イカの生息域を探して沖合まで20〜50キロも移動するため漁船の燃料代がかかりやすく、とくに夜漁は集魚灯の発電機分も燃料がかかります。そのため、燃料代高騰にともない経済性が悪化する傾向にあります。
河太郎と関係ある漁師さんではないですが、見事な手さばきの活イカ漁の様子です
定置網漁は、沿岸のイカの群れが通りそうな場所に網(漁具)を設置して、回遊してくるイカが網にかかるのを待ち構える方法です。網で一度にとるため、イカや一緒にとれる魚どうしが網の中で揉み合い傷つきやすく、仕入れにあたっては熟練の目利きが必要です。
沿岸域で操業するため燃料代は低く押さえられます。また、クジラやマグロなど資源保護の対象となる魚種が混じりそうな海域では使えないなどの特徴もあります。
悪天候などでどうしても入荷が不安定になってしまうのが、イカ活造りの宿命です。また、年々漁獲量が減っているというニュースも話題になったこともあり、ならば「イカを養殖すれば?」という声をいただく事もあります。
これについては残念ながら、イカの養殖は難しいといわれています。イカの生態には謎につつまれている部分が多く、獰猛な性格で共食いをしてしまったり、適切な生育環境を再現することが難しかったり(水温で15〜17℃とかなり冷たい水が必要で、囲い網の中で育てようとしても網で傷ついてしまう)、さまざまな課題が多いのです。
まさに自然からの恵みといえるイカ。これから先も日本の誇る食文化として楽しみ続けられるよう、豊かな自然と海の環境が持続されるよう願うと共に、河太郎グループとしてもできる限りの配慮をして参りたいと存じます。
河太郎では、その季節にとれる最も美味しいイカを厳選してご提供しております。代表的なイカの種類と特徴をご紹介します。
透き通るイカの刺身で全国的に知られる「呼子のイカの活造り」。そのイメージを代表するのがケンサキイカです。呼子ではヤリイカと呼ばれ、河太郎でも同じ呼び方をしています。透明な身、コリコリした食感と甘みが特徴で、見た目、食感、味のバランスに優れた一番人気のイカです。1杯の大きさは150g〜400g位で、大きいものになると600〜1000g。秋口にとれるイカはブドウイカとも呼ばれ、ぼってりと身が厚く旨味が強くなります。
河太郎での提供時期は、主に3〜10月ですが、年々漁獲時期のズレが大きくなっており、自然環境の変化が大きくなっていると考えられています。
秋口から冬場にかけて主に獲れる高級なイカで、呼子ではミズイカと呼ばれます。身はやや白っぽい半透明で身が厚くモチモチした歯ごたえがあり、噛めば噛むほど甘み・旨味が広がります。1杯の大きさは300〜600g位で、季節が進むと大型化していき、2kgを超えるものもあります。天ぷらにするとプリプリした歯ごたえと濃厚な味わいが楽しめ、ヤリイカよりミズイカが好きというファンのお客様も多くいらっしゃいます。
河太郎での提供時期は、主に10〜2月。冬場の河太郎の味覚の代表はアオリイカです。
冬から春にかけてのアオリイカとケンサキイカの端境期に良く使われます。身の中に楕円形の石灰質の甲を持ちインパクトある外見をしていますが、上品な味わいで高級寿司店のネタとして使われることもあります。身は透明感のある白色で、しっかりした身の厚みがありながらサクっと噛み切れる食感が特徴です。1杯の大きさは400g位。天ぷらにして火を通すとプリプリした食感が楽しめます。
河太郎での提供時期は、主に早春2〜4月です。
春先だけに現れる季節限定のイカです。呼子ではヤリイカのことをササイカと呼びます。逆に、呼子でヤリイカと呼ばれるものはケンサキイカの事なので混乱しないよう注意が必要です。ヤリの穂先のほうな細長い形状で全体に小ぶりで、1杯の大きさは性別により異なり、メスは小ぶりで100g前後、オスは比較的大きく250g前後になります。透き通るような透明な身が特徴で、コリコリした食感が強く歯ごたえが楽しめます。
河太郎での提供時期は、主に1〜3月です。河太郎のスタッフは、ササイカが出回ってくると、冬の終わりと春の訪れを感じます。
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※ご来店時にどのイカがご提供できるかは、時期や店舗により異なります。天然もので入荷状況が変化するため、イカの種類のご指定は承ることができませんのでご理解いただけましたら幸いです。
緊急事態宣言に伴い休業しておりました、河太郎 中洲本店は 3/3より営業再開させていただきます。
再開後の営業時間は下記の通りとさせていただきます。
◯3/3〜3/7
ランチ 11:45-14:30 (LO13:30)
ディナー 17:00-21:00 (LO20:15)
◯3/8 以降当面の間
ランチ 11:45-14:30 (LO13:30)
ディナー 月-土 18:00-22:00 (LO21:15)
日・祝 17:00-21:00 (LO20:15)
定休日:火曜日
感染対策を徹底し、お客様に安心してお食事を楽しんでいただけるよう、スタッフ一同心よりご来店申し上げております。
支配人 拝